◇ お茶の種類・いろいろなお茶@ ◇

発酵による違い
品種による違い
芽茶(めちゃ)
茎茶(くきちゃ)
 発酵による違い
緑茶、烏龍茶、紅茶・・と私たちはいろいろなお茶を飲んでいますが、実はこれらの原木となる茶の木は全て同じ木なのです。

茶の木はツバキ科の常緑樹です。低木で葉は小さく、9〜11月頃に白い花をつけます。
同じ茶の木から摘み取られた葉でも、加工の方法によって不発酵茶(緑茶、釜炒り茶)、半発酵茶(烏龍茶)、発酵茶(紅茶)に区別されます。

○不発酵茶(緑茶、釜炒り茶)
生葉をそのまますぐに蒸し上げたのが煎茶です。発酵させていないので葉は緑色です。日本や中国大陸の温帯では、主にこの緑茶が作られています。
○発酵茶(紅茶)
生葉を完全に発酵させたのが紅茶です。紅茶の葉が黒っぽい色をしているのは酸化発酵がしているためです。インド、スリランカなどの熱帯で作られます。
○半発酵茶(烏龍茶)
緑茶と紅茶の中間の製法で作られます。摘み取られた葉は一定時間放置され、適度に酸化が進んだ後に釜炒りされます。主に亜熱帯の台湾や中国の福建省で作られます。
 品種による違い
現在日本で栽培されている茶の木の品種は44種類といわれています。代表的な品種はやぶきた、ゆたかみどり、おくみどり、あさつゆ、さやまかおり、さやまみどり・・と数あります。その中でもやぶきたは全国の茶園面積の80%以上を占める優良な品種です。
やぶきたの生みの親は杉山彦三郎さん(1857〜1941)というかたです。品質や成長の早さにバラつきのある茶園から優良な木を一本だけ選んで、百種類以上の品種改良に成功したそうです。
やぶきたはその中でも品質が高く、全国に普及しました。


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